ヨシノボリを飼育する場合は基本的に単体で飼う事が望ましいといわれます。
ヨシノボリは縄張り意識が強く、複数で飼うと水槽から追い出してしまうほどの争いを繰り広げます。
その為に、複数で飼う場合は、身を隠すことの出来るような大きい石を水槽にいれて、お互いの姿が見えないように身を隠す場所を作ってやらなければいけません。
その飼育下で、繁殖を考えた場合、一つ水槽にオス2匹メス1匹の環境が望ましいとされます。
それ以上だと争いが激しくなりますし、少ないとメスにも選ぶ権利があるでしょうし。
3匹で繁殖を計画した時に、誤って3匹ともオスだったりしたら最悪です。
なんとも、むさくるしい環境になってしまいます。
また、3匹ともメスだったりしたら、なんとも、かしましい環境になってしまい、こちらも繁殖は望めません。
まずはオスとメスの特徴をつかんで、選び間違いをしないようにしなければならないでしょう。
数を多く入れることが出来ないだけに注意しなければなりません。
詳しくご説明いたします。
ヨシノボリのオスメスの見分け方
ヨシノボリのオスとメスの性格の違いをご説明します。
オスは縄張り意識が強く、巣穴を確保しているので警戒心が強く、若干臆病ともいえます。
一方、メスは水槽を覗き込む人間に寄ってくる仕草をするほど警戒心がありません。
顔の違いはメスのヨシノボリは顎の下のラインにそって光る模様があります。
そして、繁殖時期はメスは腹全体が青色を帯びます。
これはオスへのアピールだと言われています。
抱卵時には、腹はオレンジ色に変わります。
背びれの最先端が緑色をしているのもメスの特徴の一つです。
一方オスの特徴はわかりやすく、第一背びれが、メスに比べて大きく、華やかなので区別可能です。
ヨシノボリも種類が多い上に、個体差もありますので、参考程度にしかなりませんでしたが、個体のわずかな特徴の違いと、行動の違いから、オスメスを見分ける他にありません。
オウミヨシノボリ(ハゼ科)@島根県出雲市(201610月)
数年前まではトウヨシノボリという名前だった種の1つです。本来は琵琶湖周辺にいる種ですが鮎の放流で各地へ移入しています。尾鰭付け根が橙色という特徴なありますが、見分けるには専門的な知識が必要です。左がオスで、右がメスです。 pic.twitter.com/948WxKQQdK— 広島の生物 (@hirbio14) 2017年2月7日
まとめ
ヨシノボリの繁殖の為には、お互いのストレスを避ける為に、産卵時期まで別々に飼育するのがよいでしょう。
春から夏にかけての産卵の時期に、相手を選ぶのは、オスではなくメスです。
オスはメスの前で独特の求愛のダンスを踊ります。
このダンスを見て、メスはオスの健康状態を判断し、パートナーを決めます。
ヨシノボリのオスメスの判断は、種類の多さと個体差からはっきりと断言できないのが現状ですが、オスメスの性格の違いははっきりしています。
臆病で縄張り意識が強いのオスで、警戒心が強くなくいのがメスです。
要するに尻にしかれるオスと、選ぶのは自分という余裕のメスというイメージです。
後は細かい特徴を照らし合わせて見比べて見てください。