釣った魚が、タナゴかな、って思ったら、違っていた、なんて事はありませんか?
よく間違われるのが、ブルーギルという魚です。
このブルーギル、元々日本の魚ではありません。
今回はタナゴとブルーギルの見ための違いについて紹介します。
タナゴとブルーギルの違い
日本原産の生息するタナゴは全部で18種類あり、成長すると6~8cmのものと最大10~12cm位まで成長するものもいます。
湖や沼、河川でも流れが穏やかな場所で生息しています。
川で釣らなくても、ペットショップで購入が可能です。
タナゴのオスは、繁殖期になると婚姻色と言われる、美しい色を出します。
これは、タナゴの種類によって少し違っていて、青っぽい爽快感のある色や、赤やオレンジのような色を出す種類もいます。
北海道や九州の一部を除いて、生息しているタナゴですが、本来種は一部地域で絶滅危惧種指定されているタナゴもいます。
対して、ブルーギルは本来アメリカが原産ですが、日本には、人の手により1960年に移入されました。
今や、世界各地で生息しています。
生育地域が、流れの穏やかなところを好み、捕食力も行動力も強いので、日本の在来種には脅威の存在となっています。
ブルーギルはタナゴとは対照的に駆除対象の魚になっています。
体長は大体10~20cmまで成長しますが、大きくなるものは30cmになるものあります。
ブルーギルにも婚姻色が出ます。
繁殖期には胸鰭基部から、腹部にかけて赤から橙色に染まってきれいになります。
ちなみに、ブルーギルは特定外来生物ですから、ペットショップでは売っていませんし、飼うこともNGです。
こうして比較すると、タナゴとブルーギルは大きさや色で違うのがわかります。
しかし、小さいブルーギルとタナゴは見分けが難しい場合もあります。
ブルーギルの稚魚とタナゴの見分け方は、鰭の形が違います。
ブルーギルは、全体として、体高が高く、平たい印象があり、えらふたの後端の突出した部分は青色をしています。
タナゴにも、体高が高いものもいますが、背びれの形が違います。
まとめ
先にも記しましたが、タナゴは絶滅危惧種になっているものもあります。
たとえ外来種でなくてもペットショップで購入してきたタナゴも、川への放流は避けましょう。
生態系の破壊を招く可能性が高いからです。