プレコの元気が無くなり、口やヒレ、体表などにモヤモヤとした白いただれが出たり、ヒレの先が白くなり欠けてしまう症状が出ていたら、それは尾腐れ病かもしれません。
エロモナス菌による腹水病やポップアイ、赤斑病などの病気と同じく、早期に治療を施さないとすぐに重篤な症状になってしまう大変怖い病気です。
尾腐れ病かなと思ったら、早期に適切な治療を行っていくことが大切です。
尾腐れ病はカラムナリス菌が原因!?早期の治療が大切!
尾腐れ病はカラムナリス菌という細菌が引き起こす症状の一つで、感染場所によっては鰓腐れ病、口腐れ病を発症します。
非常に進行の早い病気ですが、初期症状は水カビや綿かぶりに似ているため判別が難しく、早期に治療を行うためには、よく観察して尾腐れ病かどうかを早い段階で判断することが大切です。
水槽内にカラムナリス菌が蔓延してプレコが尾腐れ病を発症してしまうのは、やはり水質の悪化が大きな原因となっています。
またその他にもペットショップで購入したプレコが既に感染しているにも関わらず、それとは知らずにしっかりとしたトリートメントを行わずに水槽に入れてしまった場合にも蔓延することがあります。
こうしたことが原因となるため、水槽内の環境は常に清潔に保つこと、またペットショップなどで購入したプレコはしっかりとトリートメントを行って、細菌を水槽内に持ち込ませないことが大切です。
もし万が一、プレコが尾腐れ病に罹ってしまった場合は、まず隔離します。
隔離したのちグリーンFゴールドなどを使用した薬浴を行います。
なお、カラムナリス菌は塩に弱い性質がありますので、状況によっては塩浴を併用することも効果が期待できます。
カラムナリス菌が蔓延してしまった水槽については、一度リセットするか、薬を用いて殺菌を行う必要があります。
但し、基本的には常駐する細菌ですので根絶は難しく、環境改善を目的として行います。
また、環境改善後にまた同じ事態を招いてしまわないよう、残り餌などはこまめに掃除する、濾過器の性能が低下しないようにフィルターなどは常に清潔に保つなどの日頃の管理がとても大切です。
まとめ
カラムナリス菌もエロモナス菌もプレコが弱ってしまったときに病気を発症させます。
プレコが弱ってしまうような環境にならないよう水槽内の環境管理は常にしっかり行い、もし万が一、プレコが病気になってしまったら、早期に発見し適切な治療を行うことが大切です。