魚類とは基本的に一生を水中で生活をして、えら呼吸を行い、ひれを用いて移動し体は鱗で覆われている生き物の総称だ。

生息域は熱帯から極域・海の表層から深層さらには内陸の淡水にまで多岐にわたり、魚類全体の種類は25000種類~30000種類近くにも及ぶと言われている。

そんな魚類の中には生活環境や大きさ、また獲れる地方によっても呼び名が変わることがある魚が何種類もいるという。

今回はアユカケとカジカとドンコを用いてご紹介していきたい。

アユカケ カジカ ドンコ 違い

アユカケとカサゴとドンコの分類と生活圏の違いとは?

まずアユカケはカサゴ目カサゴ科に属する魚で産卵の時期になると沿岸岩礁帯域で産卵をするカジカの類の一種である。

稚魚の時期は河口付近で生活し3cm程の大きさになると川の中流部に遡上し生活するが、堰堤やサクラマスなど他の魚類を主対象とした魚道でも遡上を阻害されやすく、遡上を阻害された個体は下流域から河口で生活する場合がある。

次にカサゴはカサゴ目カサゴ科に属する魚で一生を淡水で生活する大卵型と孵化後に川を下り稚魚の時期を海で生活して成魚になると再び遡上する小卵型に分類される。

大卵型は山地の渓流などの上流域を中心に、小卵型は中流域から下流域にかけて生活する。

また地域によっては、ほかのハゼ類とともにドンコ、ゴリと呼ばれることもある。

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最後にドンコはスズキ目ハゼ亜目ドンコ化に属する魚で一生を淡水で生活する純淡水魚であり河川や湖、池、沼、水田、用水路などで生活している。

ドンコは地方によっては色々なハゼの総称としても用いられ、カジカ類も含まれる場合もあり、さらには北日本では全く別のチゴダラやエゾイソアイナメをドンコと呼ぶこともあり実に曖昧な名称ではある。

まとめ

アユカケとカサゴとドンコの違いは、アユカケとカサゴは同じ分類上ではあるが生活域が違うという事が大きな違いである。

カサゴとドンコの違いは分類上も生活域も違うが、地方によっての総称や呼び名によって同じ名称になってしまっている。

アユカケとドンコの違いについては、アユカケがカジカの一種という事で混同されやすいと考えられる。

魚類の名称とは、地域によってとても曖昧に区分されていることが分かるが、分類上や生活圏で区別することが可能となっている。

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