熱帯魚の王様と呼ばれるほど美しいとされるディスカス。
泳ぎ方や体の形などもさることながら、王様と呼ばれる所以であるその美しさのひとつに色があります。
鮮やかな色と複雑な模様に魅了される人間が多いからこそ、王様と呼ばれるのだろうと思います。
そんな美しいディスカスですが、生まれたばかりのときからあのように鮮やかな発色をしている訳ではありません。
ということはつまり、ディスカスは成長するにつれて色が変わっていくということ?と驚いたあなた。
要するにその通りです。
今回は成長と共に変わっていくディスカスの色の変化について解説していきます。
ディスカスの幼魚は成長したら色が変わるの?
ずばり、成長で変わります。
といっても赤から青に、とかそういう変化ではありません。
薄い青だったものが、濃い青に変化する、といったような変化です。
また、成長と共に個体差もはっきり出てきます。
色然り、模様も然り、個体の数が少なければ、しっかり見分けられる程度まで、色、模様の個体差がでてくることもあります。
さて、色の変化についてですが、実はこちら飼い主側で、ある程度コントロールすることができると言われています。
具体的にどうコントロールできるのかというと、個体の色を全体的に明るく薄くするか、暗めに濃くするか、の調整です。
方法は簡単で、普段ディスカスを飼育している水槽の底や背面の色を、白にするか黒にするかで調整できます。
色を明るくしたい場合は白に、暗く濃くしたい場合は黒にします。
何故水槽の周りの色を変えるだけで、個体の色を変化させられるのかと言えば、保護色の関係です。
保護色についてご存じですか?
自然界に生きている生物には、敵に見つかりにくくするために、自らの体の色を周りの環境に合わせて変える能力をもっているものがいます。
昆虫のバッタなどがそうですね。
ディスカスも保護色の機能を持っています。
ですから、明るい色の環境で育てれば明るい色に、暗めの色の環境で育てれば暗めの濃い色になります。
一般的には周りを黒にした方が、ディスカス特有の青い色が鮮やかに発色するため、黒色の環境にディスカスを置いて飼育している飼い主が多いようです。
まとめ
ディスカスの幼魚は、成長と共に色を変えます。
周りの色の環境を調整して、理想のディスカスに育て上げてみましょう。