カージナルテトラはカラシン目カラシン科パラケイロドン属に分類され、亜種も含めると仲間が全64種類ほどあります。
一部を除いて名前の最後に『テトラ』という名前が付きます。
有名なところではネオンテトラが一番最初に浮かびますね。
透明な体が一時テレビでも取り上げられ有名になったアルビノグローライトテトラや、透明な体に尾びれの上部が赤く色づくクリスタルレインボーテトラなど熱帯魚にふさわしい綺麗な体色が特徴の品種です。
一方カージナルテトラは丈夫な事からアクアリウム入門用としてネオンテトラと並ぶ人気の品種で、ペットショップなどでも1匹100円程度と安価で手に入れることのできる初心者御用達ともいえる品種です。
遊泳層は中層で性格が大人しく、群れを成すことから他の魚とも合わせやすく汎用性が高いのも人気の一つです。
カージナルテトラの体が黒い!?考えられる原因や病気は?
カージナルテトラのの体に黒い斑点が現れ、少しづつ広がっているようであれば、金魚などで良く見られる黒斑病を疑ってみましょう。
黒斑病は白雲病や尾腐れ病が完治した後に現れることがあり所謂瘡蓋(かさぶた)に起因するものが挙げられます。
これらはカージナルテトラにとって自然治癒の過程ですから心配する必要はありません。
気になるようであれば薬浴・塩浴で早く消えるようです。
もう一つ考えられるのは「黒ソブ」と呼ばれる症状でジプロストマムという寄生虫に起因する症状でヒレや体の一部が黒く変色します。
原因は冬季の水温低下や水質汚染などの他に魚の免疫力が落ちているときにかかりやすい病気で、環境が改善すると殆ど治癒することからあまり心配する症状ではないと言われています。
しかし飼い主にとってもこの状態は好ましくないので、状況を見ながら水温を上げ、場合によっては塩水浴をさせ体力の回復を促すことも必要です。
まとめ
カージナルテトラは丈夫で飼育しやすいという認識を持っておられる方が大多数かと思いますが、それは飼育者がアクアリウムに対し最低限の知識を持っていることが大前提です。
少なからず愛情をもって魚たちのために、より良い環境を作ってあげようとする気持ちが無くては失敗してしまうでしょう。
気を付けていても新しい個体を入れた途端水槽内の環境が変化してしまったり、個体自体に病原体が潜んでおり二次感染してしまうことで、水槽内の飼育魚全部を生命の危機に晒してしまうリスクもはらんでいます。
私たち飼育者は正しい知識を持って、普段から些細な変化に気づけるよう観察の目を光らせる必要があります。