河川の緩やかな流れのある平瀬に生息しているオイカワは釣り人を楽しませてくれる川魚として有名ですが、繁殖期になると雄はグリーンやオレンジといった派手な縞模様に変色し、観賞用としても人気を集めています。
オイカワの婚姻色は他の観賞用の魚とは違い、繁殖時期によって出現し、繁殖時期が過ぎると消えてしまうのが特徴です。
今回は繁殖時期に雄の見せる婚姻色が出る時期や、婚姻色が消える時期についてご紹介します。
オイカワの婚姻色のでる時期
オイカワは孵化し2年ほどで10センチから12センチほどの大きさになりほとんどの個体が成熟します。
普段は白銀色でほかの川魚と同じような色をしていますが、成熟したオイカワの雄は5月から8月にかけて頭部が黒に眼の下あたりにまで追星といわれる白い凹凸が現れ、胸びれが朱色、 お腹あたりがピンク、身体全体にかけてはエメラルドグリーンやブルーとオレンジなどの派手な色が混ざった縞模様の婚姻色がでます。
個体によって色合いが違い、一匹一匹を観察しても見ごたえがありますし、泳いでいる姿を眺めるのも縞模様が虹色に輝いているように見え、この時期のオイカワの雄は観賞用としてとても人気があります。
オイカワの婚姻色が消えるのはいつごろ?
オイカワの雄の婚姻色は5月から8月の繁殖時期を過ぎると元の白銀色に戻ります。
しかし、婚姻色が消えない場合もあります。
オイカワの寿命は3年から5年ほどといわれています。
年老いたり弱ってしまったオイカワは婚姻色は消えず水槽の隅で大人しくなり婚姻色の色がそのまま薄まっていき、やがて亡くなります。
そのほか実際にオイカワを採集し水槽で飼育している方の中には、水槽で飼育しているオイカワは婚姻色が消えないという話もあります。
まとめ
病気に強い雄ほど濃い婚姻色が出て、雌も濃い色の雄に引き寄せられるという話があります。
婚姻色を鑑賞しつつ健康のバロメーターにしてみましょう。