ベタは比較的、管理のしやすさや耐性が強く飼いやすいイメージがありますが、しっかりと飼育しないとすぐに亡くなってしまったり、感染症になってしまったりします。
「尾ぐされ病」になってしまった場合は治療の環境を作ってあげる必要があります。
尾腐れ病とは?
尾ぐされ病とはカラムナリス菌等を媒体とした細菌性感染症です。
このカラムナリス菌は水槽内に常在している事が多く、傷ついたエラ、ヒレ、口唇、皮膚から侵入して感染します。
水質のバランスが崩れ、魚の抵抗力が衰えた場合も感染しやすくなります。
伝染力も強く進行して呼吸困難となり亡くなってしまうことも…。
水草育成が可能なベタですが、硬い葉を持つ水草の場合は特徴でもあるヒラヒラのヒレに傷をつけてしまい感染症になる事もありますので、注意が必要です。
発病見つけたら、まずはどうするべき?
発病を見つけたら早い段階で、飼育していた水槽と同じ水温の水槽に隔離しましょう。
病気になったベタは抵抗力も衰えている為、急激な水温の変化でストレスを感じてしまいます。
いつ発症しても対応できるように水温を合わせた小型の水槽を用意しておくと良いかもしれません。
カラムナリス菌は塩分に弱いとされており、また急な薬浴だと負担をかけてしまい、余計に抵抗力を衰えさせてしまう原因にもなってしまうので、まずは治療をする初期段階として慣れさせる意味も含めて、塩浴から始めてみましょう。
塩浴の治療のやり方は?
塩浴濃度は0.4~0.5%、1リットルあたり5gまでが最適です。
0.4~0.5%は回復力を早くすることや、体力の減少を抑えることを目的として、キズがある場合は特に効果的とされています。
熱帯魚の体内塩分濃度は0.6%程度であり、体内の塩分濃度に近づけることで熱帯魚の負担を減らすことができ、最適な治療環境を保つことができます。
また、軽い症状の場合は塩浴の初期段階で治療できてしまう事もあるようです。
過度に塩浴濃度をあげすぎてしまうと、殺菌効果の期待はできますが、キケンも伴うため慣れないうちは塩浴濃度を上げ過ぎないように気を付けましょう。
まとめ
感染症になっても塩浴などの治療が出来ますが、日頃から管理をしっかりして飼育するのが1番です。
適度の水の入れ換えや、住やすい環境づくりをすることだけでも、感染予防にもなります。